設置、整備等の概要(認定申請書「申請理由」の補足)
①対象障害者の詳細及び作業内容
平成21年4月1日雇用の対象障がい者は、先天的に両下肢とも膝より下が無く、そのため車椅子を私用して生活している。
また、義足を着用し、短い距離ならば両腕に杖状の補装具を装着しての歩行が可能である。
作業内容はビン・缶・ペットボトルのリサイクルであり、これらが混載されているものをベルトコンベアーに流し、それぞれ種類別に手で選別するというものである。
対象者はベルトコンベアーを流れてくるすべての分別が終わったものの中からさらに、拾いきれなかった細かい欠片や異物などを手で選別する作業を行う。
②問題点
現状の作業設備は構造上二階での作業となるため、急な階段を補装具を使い、一段ずつ介助を受けながら上がっている。
その為一度配置に着いてしまうと任意での移動ができないので、トイレや作業に必要な備品を取りに行く際に毎回介助者を呼ばなければならない。
また配置に着いた後もスペースが狭く、車椅子を置くことができないため、簡易のパイプ椅子に座って作業しているが足で身体を支えきれないため、片手は自分の身体を支え、もう片方の手で作業をしている。
しかし、設置されているベルトコンベアーの高さが低く傾斜があるため、両足を置く場所が無く、ベルトコンベアーに対してきちんと正面を向いて座ることができないので、無理な体勢を取らざるを得ないこともあり、身体に多くの負担がかかってしまっている。
③改善及び効果
二階の床面の高さを下げ一階から車椅子で直接上がれる段差解消機を取り付けることで単独で作業配置への移動が可能になる。
そして、二階の作業スペースを広げ、車椅子で配置内を移動できるようにする事で、ベルトコンベアー上の分別をスムーズに行う事ができる。
また、現在斜めに設置されているベルトコンベアーを作業中の姿勢による負担が軽減されるよう水平にし高さを変え、ベルトコンベアーの下に足を入れられるようにする。
合わせて、ベルトコンベアーの安全性を配慮し隙間部分に鉄製のカバーを施すことで隙間をすべてなくし、手や作業着の袖などが巻き込まれないよう改造する。
また、万が一に備え、ベルトコンベアーに沿って非常停止用コードを張り、何か起こった場合にはコードを引けばすぐに工場の全機械が停止するように改修する。
以上、作業設備を整備することで、この方の安定した作業へと繋がり、雇用の継続が可能になる。
④訓練用の工場内の新型ラインの完成報告
綜合テクノ株式会社の工場内で新型ラインの完成報告を平成22年3月29日の苫小牧民報に掲載されました。
足に障がいを持った人のためのエレベーターと作業しやすいように改良されたベルトコンベアーの完成により多くの障がいを持った人達が働きやすい環境になったことを掲載されました。
新聞に記事が掲載されてから面接希望の電話が来るようになりました。
その時に掲載された記事がこちらです。